第１5回

 

私は今年（令和５年）で４０歳になります。前厄です。前厄とは恐ろしいもので、今年に入った途端、散々な目に遭いました…。
　１月３日から熱を出しダウン。幸い、コロナではありませんでしたが、３日ほど寝込みました。
　６日が仕事始めになりましたので、事務所に出勤し、USBを自分のパソコンに差し込んだところ、「認識できません」という表示。何度差し直しても「認識できません」と表示されます。私は頭が真っ白になりました。

　私は仕事のデータを全てUSBに入れていました。コロナ禍ということもあり、自宅でも仕事をできるように、また、自宅のパソコンにはデータを残さないようにするためです。無論、バックアップを取っていたのですが、いつしかバックアップをとる間隔が間延びし、前回バックアップをとったのは去年（令和４年）の８月でした。
　裁判所に提出した書類等のデータは、事務所のパソコン内にも保存されていますので、特に問題は生じません。依頼者からメールで受領した資料等（PDF等）も、自分のパソコン内にメールが残っていますので、探せば再取得できます（探す手間が大変ですが…）。しかし、自分のメモ（時系列や備忘録等のメモ）は全てパァです。年末年始に必死で起案し、３分の２近くまで完成させていた綱紀委員会の資料もパァです。

　慌ててデータ復旧業者の方に復旧作業をお願いしたのですが、業者の方曰く「復旧できるかどうかわからない、復旧できたとしても１０万円近くかかる」とのこと。
　痛い出費ですが、背に腹は代えられませんので、６日のうちに復旧作業をお願いしました。しかし、これを書いている１月２５日の時点でも、未だ業者の方からは何の連絡もありません。復旧作業が進んでいる（＝復旧できる）ので連絡がないのだと私は信じています。

　６日に発生したUSBデータ喪失事件を受けて、そこで初めて私は、自分が前厄であることに気が付きました。幸い、翌７日は土曜日でしたので、すぐに厄除け参りに行き、お祓いを受けてきました。お祓いを受けて以降は特にトラブルなく過ごせています。
　来年は本厄です。今年の反省を生かし、必ず元旦に厄除けのお祓いを受けようと思います。

 

 

荒牧潤一　2023.1.26

　≪